ペロブスカイト太陽電池の社会実装を支援!令和7年度からの新補助金とは?
- カーボンプランニング
- 6月23日
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環境省は、令和7年度の新規事業として「ペロブスカイト太陽電池の社会実装モデルの創出に向けた導入支援事業」(予算額:50.2億円)を実施します。本事業は、設置場所の制約を超えられる次世代太陽電池の普及モデルを全国に創出することを目的としています。

目次
■目的
軽量・柔軟という特性を持つフィルム型ペロブスカイト太陽電池を活用し、これまで設置が困難だった場所にも導入を進め、将来的な普及・コスト低減を見据えた社会実装モデルの形成を支援します。
■事業内容
次のような条件に当てはまる導入案件が補助対象になります:
従来の太陽電池では設置が難しい場所 例:建物の構造的制約がある場所、高所、軽量化が求められる場所など
導入後の横展開(再現性)が高いと見込まれる場所
自家消費や避難所、災害対応拠点など、導入意義の高い場所
■主な要件
性能基準を満たすフィルム型ペロブスカイト太陽電池を導入すること ※性能評価機関(一般財団法人電気安全環境研究所)による性能評価を受けて性能要件を満たしたフィルム型ペロブスカイト太陽電池のみが補助対象になります。
同種建物への展開可能性が高いこと
施工・運用データの提出などができること
■事業スキーム
項目 | 内容 |
---|---|
補助率 | 2/3 または 3/4 |
補助対象 | 地方公共団体、民間事業者・団体 |
実施期間 | 令和7年度~ |
事業形態 | 間接補助事業(公募→採択→交付) |
公募開始 | 令和7年秋頃 |
■補助対象の例
スタジアムやドーム型施設
商業施設の屋上や壁面
災害時の避難所機能を持つ公共施設
※「曲面」「高所」「軽量」が求められる場所への導入が強く意識されています。
■今後の動き
現在は「予告」の段階ですが、今秋以降に正式な公募要領・申請受付が開始される見通しです。公募開始後は短期間で締切となる可能性があるため、対象となりそうな施設を保有する自治体・民間事業者は今のうちから検討を進めておくべきでしょう。
■まとめ
「脱炭素×新素材」で注目されるペロブスカイト太陽電池は、柔軟性・軽量性を活かした“新しい設置先”を切り拓く技術です。
設置困難な場所でも対応可能
将来の普及拡大を視野に、モデル事例の構築を支援
地方自治体や企業が取り組む先行導入に最適
自社施設や自治体拠点での導入に興味のある方は、公募要領の公開に備えてぜひ情報収集・社内調整を始めましょう!
カーボンプランニングの紹介
カーボンプランニングは、再エネ導入・省エネ改善・脱炭素戦略の立案を支援する専門コンサルティング会社です。補助金申請から導入後の効果検証まで一貫してサポートします。
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